野村万作 野村萬斎 狂言の夕べ
- 解説:児玉 信
- 盆山
- 岡 聡史
- 飯田 豪
- 岡太夫
- 野村 萬斎
- 石田 幸雄
- 月崎 晴夫
- 高野 和憲
- 蚊相撲
- 野村 万作
- 竹山 悠樹
- 深田 博治
詳細
平成28年7月2日(土)
午後6時開場 午後6時30分開演
蕨市民会館コンクレレホール
入場料(全席指定)
S席 | 4,500円 |
---|---|
A席 | 3,000円 |
※未就学児の入場はご遠慮ください
※都合により、出演者・内容等が変更になる場合があります。予めご了承ください。
チケット取扱所
蕨市民会館 | 048-445-7660 |
---|
主催
蕨市民会館
共催
蕨市
お問い合わせ
蕨市民会館 TEL 048-445-7660
〒335-0004 埼玉県蕨市中央4-21-29
関連ファイル
狂言
狂言は、六百年以上も昔から演じ継がれている日本を代表する喜劇です。
現代の第一人者である野村万作さん
広く様々なジャンルで活躍している野村萬斎さん
この御二人を中心に、「万作の会」の皆さんが狂言の面白さを存分に見せてくれます。
夏のひと時を、至芸でお楽しみください。
盆山(ぼんさん)
盆山は、盆仮山(ぼんかりやま)とも言っています。本来は盆に石だけを据えて鑑賞するものでした。後には丸盆や楕円盆などに石を置き、小さい石を2~3あしらって砂を撒き波や雲や月を描きだす…
というような縮景の遊びも行われるようになりました。さらには樹木などを配して自然の景観を写し鑑賞するようになります。つまり盆栽です。
狂言「盆山」は、盆山趣味が流行した風潮を背景にするお話です。
自分も盆山を持ちたいと思っている男。そこで、たくさん持っている知友の趣味人に一つ頂戴できないかと持ち掛けるが、何のかの理由をつけてウンといわない。どうしても欲しくなって、こうなったらあのケチな奴の庭に忍び込んで失敬してやろうと思いついたー
どのような仕儀になったか?教科書にも取り上げられている楽しいお話。
岡太夫(おかだゆう)
結婚後、お聟さんが初めて奥さんの実家に行くことを「聟入り」と言います。その晴れの儀式の当日に巻き起こる笑い話をスケッチします。
今日は最上吉日なので聟入りをしよう、と思い立った聟。精々着飾って舅の家に出掛けます。心待ちしておりました、と歓待する舅。
滞りなく盃事(さかずきごと)が済み、舅が「めでたい時に吉例としてお出しするものです、召し上がれ」と用意してあった蕨餅を供します。「御祝儀とあれば」と一つ口にした聟は、こんな美味いものは今まで食べたことが無いと舌鼓を打ち、残らず食べた挙句お代わりを所望します。舅は「もはや一つもありませんが、ご安心ください。娘が作り方を知っております。名は蕨餅、岡太夫とも申します」と教えます。
自宅へ戻った聟は早速妻に作らせようとしますが、蕨餅とも岡太夫ともその名が思い出せません。名前が解らなければ作りようがない…と困惑する妻。
蕨餅を岡太夫という謂われは?聟は蕨餅にありつけるでしょうか?
蚊相撲(かずもう)
太郎冠者一人だけでは中々用が足りない、新しい召使を雇おうーそう思い立った大名は、街道へ行って目ぼしい者を探してくるようにと太郎冠者に命じます。やがて太郎冠者は、江州守山生まれだという何となく不思議な顔の持ち主を連れ帰ります。「芸はあるのか」と大名。弓・鞠・包丁・碁・双六・馬の伏せ起し、中でも、やっと参った(相撲のこと)が得意だと言っていますと太郎冠者。多芸は重宝しそうだが試しに相撲をとらせてみようと、大名は自ら相手に立ちます。
行司役の太郎冠者が軍配を翻すやいなや、チクッとしたかと思う間もなく目を回して倒れる大名。守山生まれの男は、実は蚊の精でした。人間が蚊帳を使うので中々血を吸えない、人間に化けて都に行き、思うまま血を吸ってやろうと街道に出てきたという訳なのでした。
さては!と事情を察した大名は、取り直しの勝負を持ちかけます。今度はどちらが勝つのか?いかにも狂言らしい、愉快なお話です。