第7回わらび市民映画まつり
上映作品
今井正監督作品一挙上映!
- 「純愛物語」 10:00~12:10
- 「青い山脈」 13:00~15:52
- 「また逢う日まで」 16:10~17:59
- 「真昼の暗黒」 18:20~20:24(終了)
詳細
開催日
平成28年2月21日(日)
入場券
前売券 | 500円 ※4本鑑賞可 |
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当日券 | 1作品につき500円 |
お得な前売り券をお早めにお買い求めください
前売り券取扱所
蕨市民会館 | 445-7660 |
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蕨市立文化ホールくるる | 446-8311 |
車貴仙(中央) | 431-5631 |
関口商店(塚越) | 442-0867 |
萬寿屋(北町) | 431-2438 |
魚亀(錦町) | 443-6830 |
根岸クリーニング(南町) | 442-4910 |
塚越 | 石川 | 441-5496 |
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中野 | 442-9991 | |
北町 | 米田 | 443-2763 |
中央 | 木原 | 445-4023 |
小宮 | 432-5404 | |
錦町 | 尾崎 | 443-8018 |
南町 | 高松 | 443-3011 |
勝島 | 443-0819 | |
全域 | 中西 | 03-5615-1056 |
日種 | 267-0691 | |
仲内 | 444-3176 |
主催
蕨市民会館・カルチャーショックわらび・文化庁・東京国立近代美術館フィルムセンター
共催
蕨市
協賛
松竹ブロードキャスティング株式会社
協力
株式会社オーエムシー
お問い合わせ
蕨市民会館 TEL 048-445-7660
関連ファイル
作品紹介
1.「純愛物語」 10:00~12:10 (1957年 東映映画)
出演 | 江原真二郎・中原ひとみ・岡田英次・東野英治郎・木村功・長岡輝子・神田隆・北沢彪・中村是好・田中邦衛 |
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脚本 | 水木洋子 |
監督 | 今井正 |
撮影 | 中尾駿一郎 |
音楽 | 大木正夫 |
(カラー シネマスコープ 130分)
前作『米』(1957)の好成績を得て、東映が再び今井監督と組んだ戦後戦争映画の代表作。1954年3月に第五福竜丸がビキニ環礁で死の灰を浴び、改めて原水爆問題がクローズ・アップされていた。脚本の水木洋子によれば、この作品は『また逢う日まで』(1950)の姉妹篇として「戦後と青春」を描こうとするものであった。
焼け跡の中を懸命に生きる不良少年と少女の純愛物語に、原爆後遺症の問題が絡んでくるのも、このような社会的背景を抜きにしては考えられまい。中原ひとみの鼻から、流れ落ちる一筋の血が伝えるものは、たしかに原爆への怒りである。だが、それは今井監督の静かな演出によって、より深々とした印象を与えるものになっている。常に周りの状況に押しつぶされそうになりながら、必死の抵抗を続ける恋人たちの姿は、この監督の作品に一貫する重要なモチーフである。
2.「青い山脈」 13:00~15:52 (1949年 藤本プロ=東宝)
出演 | 原節子・杉葉子・木暮実千代・池辺良・伊豆肇・竜崎一郎・若山セツ子・三島雅夫・藤原釜足 |
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原作 | 石坂洋次郎 |
脚本 | 井手俊郎 |
脚色・監督 | 今井正 |
撮影 | 中井朝一 |
音楽 | 服部良一 |
美術 | 松山崇 |
(白黒 スタンダード 172分)
戦後間もない時期に人々に民主主義や男女平等を教えたといってもいい記念碑的大ヒット作品。主題歌「青い山脈」は今も歌い継がれている。いたずらの「恋文」が思わぬ事件になり、封建的な地方の小都市は大騒ぎ。戦後民主主義の理念であった自由恋愛や、女性の自立・解散が、明朗で快活なユーモアのうちに描かれている。
原節子の理想に燃える女教師、杉葉子の伸びやかな女子生徒、木暮実千代の地方ボスに反逆する芸者は新時代の到来を告げる人物である。その後5回映画化。キネマ旬報ベストテン第2位。
3.「また逢う日まで」 16:10~17:59 (1961年 東宝・黒澤プロ)
出演 | 岡田英次・久我美子。滝沢修・河野秋武・風見章子・杉村春子・林孝一・芥川比呂志・大泉滉・近藤宏・南美江 |
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脚本 | 水木洋子・八住利雄 |
監督 | 今井正 |
撮影 | 中尾駿一郎 |
音楽 | 大木正夫 |
美術 | 河東安英 |
(白黒 スタンダード 109分)
ロマン・ロランの「ピエールとリュイス」をもとに映画化することを今井監督に勧めたのは主役を演じた岡田英次とのことである。脚本は当時新進の水木洋子とベテランの八住利雄。回想とナレーションを巧みに用いつつ、甘口のメロドラマにおちいりやすい題材を、青春の悲劇として見事に立体化してみせた。
戦時下の防空壕で偶然出会った青年と少女のはかない物語だが、有名な「ガラス越しの接吻」は閉塞状況におかれた恋人たちの精神性を象徴して世代を超えて今日も十分納得できる。今井監督に主人公たちをとらえる静かな視線が、この作品を声高な反戦映画ではなく、内面的な格調の高いものに仕上げている。キネマ旬報ベストテン第1位。
4.「真昼の暗黒」 18:20~20:24 (1956年 現代ぷろだくしょん)
出演 | 草薙幸二郎・松山照夫・矢野宣・左幸子・殿山泰司・内藤武敏・山村聰・飯田蝶子・北林谷栄 |
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原作 | 五木ひろし |
脚本 | 橋本忍 |
監督 | 今井正 |
音楽 | 伊福部昭 |
(白黒 スタンダード 124分)
1951年に山口県で起きた強盗殺人事件「八海(やかい)事件」を題材に、無実の罪を着せられた四人の若者たちの悲劇と、彼等の無実を信じる弁護士の奮闘を描いた社会はドラマ。封切られた当時は、高裁で有罪を告げられた四人の若者が最高裁へ上告していた時期であったが、今井正は、脚本家の橋本忍と事件に関する綿密な調査を重ねた末に、四人が無罪であるというシナリオで映画化に臨んだ。
今井正の回想によると、脚本が完成した段階で、最高裁から製作中止の圧力がかけられたという。しかし今井は、「万が一、今後四人が有罪になったら監督を辞めよう」という強い信念のもとで、完成にこぎつけた。実際、封切から12年後の1968年に、四人の無罪が正式に確定し、年に、冤罪が照明されたのである。キネマ旬報日本映画ベストテン第1位。