第6回わらび市民映画まつり
上映作品
- 「酔いどれ天使」 10:00~11:38
- 「生きる」 12:40~15:03
- 「用心棒」 15:20~17:10
- 「天国と地獄」 17:25~19:48(終了)
詳細
開催日
平成27年2月22日(日)
入場券
前売券 | 500円 ※4本鑑賞できます |
---|---|
当日券 | 1作品につき500円 |
お得な前売り券をお早めにお買い求めください
前売り券取扱所
蕨市民会館 | 048-445-7660 |
---|---|
蕨市立文化ホールくるる | 048-446-8311 |
下田屋(北町) | 048-443-3737 |
魚亀(錦町) | 048-443-6830 |
車貴仙(中央) | 048-431-5631 |
関口商店(塚越) | 048-442-0867 |
根岸クリーニング(南町) | 048-442-4910 |
主催
蕨市民会館・カルチャーショックわらび・文化庁・東京国立近代美術館フィルムセンター
共催
蕨市
協賛
(株)松竹ブロードキャスティング
協力
株式会社オーエムシー
お問い合わせ
蕨市民会館 TEL 048-445-7660
関連ファイル
作品紹介
1.「酔いどれ天使」 10:00~11:38 (1948年 東宝映画)
出演 | 志村喬・三船敏郎・山本礼三郎・木暮実千代・中北千枝子・千石規子・笠置シズ子・殿山泰司・久我美子・飯田蝶子 |
---|---|
脚本 | 植草圭之助 |
脚本・監督 | 黒澤明 |
音楽 | 早坂文雄 |
戦時中、『姿三四郎』(1943)で鮮烈なデビューを果たした 黒澤明監督は、戦後も『わが青春に悔いなし』(1946)や『素晴らしき日曜日』(1947)の成功で、日本映画の若きエース的存在となった。黒澤7作目作品。闇市のヤクザと飲んだくれの貧乏医者との不思議な友情と葛藤を描き、以後の黒澤映画のスタイルを決定づけたものと言える。
前年に谷口千吉監督の『銀嶺の果て』(黒澤脚本)でデビュー したばかりの三船敏郎が黒澤に初めて起用され、野生味あふれるその個性をいかんなく発揮し、以後の黒澤作品に欠かせぬ存在となったことは周知の通り。また、映像と音と の対位法的表現(雑踏の中の<カッコー・ワルツ>の使用やギター曲<人殺しの歌>など)を試みた黒澤にとって、 この作品から参加した音楽家早坂文雄との出会いも幸運であった。「キネマ旬報」第一位。
2.「生きる」 12:40~15:03 (1952年 東宝映画)
出演 | 志村喬・小田切みき・田中春男・千秋実・藤原釜足・渡辺篤・金子信雄・小堀誠・浦辺粂子・伊藤雄之助 |
---|---|
脚本 | 橋本忍・小国英雄・黒澤明 |
監督 | 黒澤明 |
撮影 | 中井朝一 |
音楽 | 早坂文雄 |
美術 | 松山崇 |
それまで無気力に生きてきた一人の中年男が、死を目前にして自分を見つめ直し、人間としての尊厳をとりもどしていく姿を描いた感動作。主人公は偶然自分が胃癌であることを知ってしまう。一人息子に相談しようとしても取り合ってもらえず、夜の街をさまよっては見知らぬ男と暴飲に明け暮れるが、部下の女事務員の言葉がこの男の生き方を変え始める・・
回想形式によって、事実と真実の多面性を描くことに成功したのが、この作品の特徴。主役を演じた志村喬の<ゴンドラの歌>が感動的。「キネマ旬報」第一位、ベルリン国際映画祭・銀熊賞。
3.「用心棒」 15:20~17:10 (1961年 東宝・黒澤プロ)
出演 | 三船敏郎・仲代達矢・司葉子・山田五十鈴・加東大介・河津清三郎・志村喬・夏木陽介・東野英治郎 |
---|---|
脚本・監督 | 黒澤明 |
脚本・製作 | 菊島隆三 |
撮影 | 宮川一夫 |
音楽 | 佐藤勝 |
美術 | 村木与四郎 |
西部劇の手法を取り入れながら、三船敏郎演じる浪人の痛快無比な姿を描いた黒澤明による大ヒット時代劇。巨大なオープンセットを建て、宮川一夫が複数のキャメラと望遠レンズを駆使し、シネマスコープにふさわしい画面をつくる。
黒澤は翌年『椿三十郎』を発表。海外でも評判を呼び、盗作騒ぎも起きた『荒野の用心棒』(1964年、セルジオ・レオーネ監督)はクリント・イーストウッドをスターへと押し上げ、マカロニ・ウェスタンのはしりとなった。本作の成功により、黒澤は世界のKUROSAWAの位置を不動のものにした。「キネマ旬報」第二位。
4.「天国と地獄」 17:25~19:48 (1963年 東宝・黒澤プロ)
出演 | 三船敏郎・仲代達矢・香川京子・三橋達也・木村功・石山健二郎・志村喬・佐田豊・山崎努 |
---|---|
原作 | エド・マクベイン「身代金」 |
脚本 | 小国英雄・菊島隆三・久板栄二郎・黒澤明 |
監督 | 黒澤明 |
撮影 | 中井朝一・斎藤孝雄 |
音楽 | 佐藤勝 |
美術 | 村木与四郎 |
原作からは誘拐の設定をヒントにしただけ。トリック、ストーリーは黒澤らのアイディアである。クライマックスは二つ。特急こだまから身代金を投げ出す場面。これは実際運行される車両を借り切って撮影された。もう一つは、極刑を課すために犯人を泳がせ、新たな殺人現場におびき出す場面。
「用心棒」で時代劇に新風を吹き込んだ黒澤がサスペンス映画に斬新な演出を試みた。「天国」に住む富豪に対比する「地獄」に住む青年医師を演じた山崎努は全くの新人ながら一躍注目を浴びた。「キネマ旬報」第二位。