日本初の西洋料理レシピ本 暁斎が描いた『西洋料理通』
河鍋暁斎が挿絵を描いたレシピ本『西洋料理通』を取り上げ、明治初期の日本人と洋食の出会い、そして絵師・暁斎の挿絵が果たした役割などについて楽しく明らかにしていくシンポジウムです。
『西洋料理通』は、仮名垣魯文が編集し暁斎が挿絵を描いて明治5(1872)年に出版されました。今回のシンポウジウムでは、挿絵を含め、暁斎が描いた料理に関する絵など、暁斎作品をご紹介するとともに、当時の日本人が出会った西洋料理のことについて、当日の講師全員による座談会を行います。どうぞお楽しみに。
パネリスト
- 森枝卓士(大正大学客員教授)
- 二宮健 (新宿中村屋総料理長)
- 河鍋楠美(河鍋暁斎記念美術館館長)
詳細
開催日時
2016年3月27日(日) 開場13:30 開演14:00
入場料
700円 全席自由
当日から15日間 チケット・半券で指定店舗にて10%OFF!
会場
蕨市立文化ホールくるる JR蕨駅西口 徒歩3分
主催
蕨市立文化ホールくるる
共催
蕨市・蕨市教育委員会
企画協力
公益財団法人河鍋暁斎記念美術館 NPO法人さいたまアートジェムボックス
チケット取扱い
くるる窓口 TEL 048-446-8311
蕨市民会館 TEL 048-445-7660
河鍋暁斎記念美術館 TEL 048-441-9780
関連ファイル
パネリスト
森枝卓士
1955年、熊本県水俣市で生まれる。高校生の頃、水俣病取材に訪れた、米国の著名な写真家、W・ユージン・スミスの知遇を得、写真家、ジャーナリストを志す。
1978年、国際基督教大学(ICU)を卒業。以降、フリーの写真家、ジャーナリストとして東南アジアを中心に住み込むなどして、世界各地を取材。特に食文化の視点からの写真、レポートを新聞、雑誌などに発表。また、学問的な興味では、特に人類学の比較文化論の立場から、異文化の受容、文化変容に関心を持ち、食の文化フォーラムなどにも参加。早稲田大学などでアジア論、食文化論を講じる。大正大学客員教授。『カレーライスと日本人』(講談社学術文庫)、『食べもの記』(福音館書店)など著書多数。
二宮健
『新宿中村屋』顧問・総料理長兼チーフテイスター。1936年、満州生まれ。
中国料理、西洋料理各部門を経て、総料理長に就任。中村屋伝統のインドカリーを守り、更なる美味しさを追求するため、シェフ達の先頭に立ち、より良い素材を探し続けてきた。インドカリーを日本で初めて発売した中村屋として「西洋料理通」をはじめとする日本におけるカレーなど、食文化も研究。現在は中村屋の総料理長兼チーフテイスターとして中村屋全体の味をチェックし守り続けるとともに、伝統のインドカリーの味・こだわりを後継者に教え伝えている。
河鍋楠美
河鍋暁斎記念美術館理事長・館長。河鍋暁斎の曾孫。1931年、東京生まれ。
強制疎開で1944年より蕨市在住。東京女子医科大学卒業後、東京大学にて医学博士取得。1964年に蕨眼科を開業(院長)。帝京大学医学部非常勤講師。1977年、暁斎と一門を顕彰するための「暁斎記念館」を開館。1986年、財団法人の認可を受け「河鍋暁斎記念美術館」と改称。2012年、公益財団法人に移行。これまでに他館と共同開催した暁斎展は31回に及び、ロンドンの大英博物館(1993-94)、京都国立博物館(2008)でも開催。埼玉県文化ともしび賞、内山賞(現・国際浮世絵学会)、蕨市けやき文化賞、更生援護功労賞(東京都知事)等、受賞。